クレジットカードにおける犯罪の手口(紛失・盗難)について
クレジットカードにおける犯罪において、紛失・盗難による被害があります。クレジットカードの盗難被害の状況は警察から発表される窃盗犯罪の内訳とよく似ています。1.車上盗、2.仮睡盗、3.スリ、4.置き引きの順となっており、手口の一例を教えてもらったことがありますのでご紹介します。
1.車上盗
車上盗の例としては、自動車で保育園に園児を送り迎えする際、赤ちゃんを連れてきていると、赤ちゃんを抱っこして子供の手を引き先生にご挨拶し車に戻ってくると、財布や母子手帳などがまとめて入れてあるバックが盗まれていたというものがあります。
また、台風の夜大規模団地の駐車場で車の窓ガラスが割られ多くの車上盗難被害が発生することがあります。車の中に置いたままになっているクレジット機能付きのガソリン給油カードが小物とともに盗難にあいます。また、クレジットカードの不正検知システムで監視していると、普段あまり高額なカード利用をしていない会員から十数万円の売り上げ承認(オーソリ)データが上がってきたので、会員あてに直接架電し、カードはお手元にあるかの確認したところ「カードは車の中にあるので取ってくる」とおっしゃったのでお待ちしていると「車がない!」、クレジットカードだけではなく車ごと盗まれて不正利用されていたケースもあったという話を伺ったことがあります。現在、各地の警察において車内に何も残さないように呼び掛けるチラシの配布などの啓発活動が行われています。
2.仮睡盗
夜遅く飲酒後、電車ホームのベンチで気持ちよく熟睡していると介抱するような体(てい)で財布ごとカードを盗んでいきます。忘年会の時期など、よく駅のポスターで警告されているのを見かけると思います。
3.スリ
以前多く発生していたスリの手口としてブランコスリというものがありました。飲食店でハンガーや椅子にかけてある上着のポケットに入った財布を抜き取られ、クレジットカードを盗まれるもので、スリの際にハンガーにかけた洋服などが揺れることからブランコスリと呼ばれています。
飲食や会話に集中しているとスリにあったことに気づきにくいものです。
また、新幹線の乗車椅子の下に置いているバックなどを、その後ろの席から引っ張り出してクレジットカードなどを盗み取る手口も多くあったとお聞きしました。新幹線で、足元に荷物を置いておけば安心と油断しない様にしましょう。
4.置き引き
置き引きは、置いてある他人の荷物を盗むことです。移動中ベンチに荷物を置いて、目を離した瞬間や自転車の前かごに置き忘れたバックなどが狙われています。改めてご注意ください。
盗難されたクレジットカードによる不正利用には特徴的なパターンがあります。例えば、早朝のJRみどりの窓口の営業開始とともに新幹線回数券をまとめて購入、あるいはコンビニでたばこのカートン買い、夜間営業している量販店でブランド商品や人気のあるゲーム関連商品などを購入し、金券ショップ等で換金するパターンです。この特徴ある犯罪行動について、どのように対応しているかについては、別の機会で説明します。
この盗難・紛失に係るクレジットカードの被害額は、一般社団法人日本クレジット協会発表のクレジットカード不正利用被害の発生状況、クレジットカード不正利用被害額の内訳では「その他不正利用被害額」に分類され発表されているので一度、確認いただければ被害の大きさを知ることができます。
クレジットカード会社も不正検知システム等を使って不正利用の防止に務めていますが、利用者一人ひとりが注意することで、不正利用を未然防止できることも多いので、紛失・盗難に注意することが大切です。
<参考>
一般社団法人日本クレジット協会
