犯罪に使われる銀行口座の開設
オレオレ詐欺や投資詐欺など犯罪のニュースを毎日のように見る。これらの犯罪においては、銀行口座が使われることが多い。これらの犯罪に使われる銀行口座はどのようにして開設されたのかを本人確認書類に着目して考えてみると以下の大きく2パターンになる。
<1>偽造の本人確認書類を用いて開設された口座
<2>本物の本人確認書類を用いて開設された口座
「<1>偽造の本人確認書類を用いて開設された口座」は、運転免許証、在留カード、マイナンバーカードなどを偽造した本人確認書類を用いて犯罪者によって口座開設されている。これらの書類は名前や住所、顔写真も指定して作られた完全に偽造された物と、本物の上に顔写真を貼った物などがある。
「<2>本物の本人確認書類を用いて開設された口座」は、運転免許証、在留カード、マイナンバーカードなどを本物の本人確認書類を用いて本人によって口座開設されている。これらは、SNSでの闇バイトなどに自ら応募して自らの本人確認書類で銀行の口座開設をして売却した物、外国人技能実習生や留学生が帰国時に売却した物、投資詐欺に騙されて口座を犯罪者に貸してしまった物(別の被害者からの被害金の受取の中継口座に使われる)などがある。
不正対策を進める上では、どちらのパターンで口座開設をされて、その後に犯罪に使われたのかを分析し、どのタイミングで犯罪を防止することができるかを検討し施策を行うことが重要である。
<参考>
東京読売オンライン:「偽造拠点」は浦安の民泊施設...ニセ免許証使いスマホで口座開設、カード詐取の3人逮捕
時事通信:「闇バイト」投稿、警告1.5倍 甘言添えた勧誘急増―困窮の若者標的か・警視庁
読売新聞オンライン:外国人口座 詐欺に悪用...留学生ら帰国時売却 振込先で増加
西日本新聞:外国人の口座売買、犯罪に悪用後絶たず 対策強化「差別」懸念も 金融機関、対応に苦慮
産経新聞:免許偽造摘発 精巧「透かし」入り、金融機関で判定できず 千葉
