クレジットカードにおける犯罪の手口(偽造カード)について(前編)
クレジットカードにおける犯罪において、偽造カードによる被害があります。不正対策を担当する人は偽造カードの手口を知識の一つとして知っておいていただきたいので、前後編に分けてご紹介します。前編では手口の前に偽造カード自体についてお伝えします。
偽造カードについてニュース等で見たり聞いたりしたことがあっても、実際にご覧になった方はほとんどいらっしゃらないと思います。
偽造という言葉から、偽造紙幣をイメージし、偽造カードも券面デザインと格納されているカード発行者情報が一致していると思われがちですが、発行されたクレジットカード会社のデザインとは違う別の会社の券面デザインであることが多いと言われています。
偽造カードを作るためには、偽造カードのもととなるプラスチックの板、クレジットカードの磁気情報ストライプに格納する会員氏名・カード番号などのクレジットカード情報が必要となります。クレジットカードが手元にあれば一度、よくご覧ください。現在発行されているクレジットカードにはICチップが埋め込まれ、カード取引の際、暗証番号を入力するケースがかなり多くなっています。ですが、ICチップを読み取るのではなく、クレジットカード裏面にある磁気ストライプをスライドしてクレジットカード会社にオーソリ情報を送信し、その後利用可否の結果をカード会社から受信し、磁気ストライプに格納されている情報に基づいてクレジットカード取引が成立する加盟店もあります。であれば、磁気ストライプの中身が分かれば、不正利用が可能となるわけです。ご覧になっているクレジットカードの磁気ストライプはカセットテープレコーダーで使用するカセットテープと同じしくみです。カセットテープは、磁気を利用して録音します。同様に偽造カードとしてのプラスチックの板に貼付されている磁気テープに、真正なクレジットカード情報を書き込みすることによって偽造カードが作られます。
では真正なクレジットカードデータはどこで盗られているのでしょう。
後編でデータ不正取得の手口や不正使用について紹介いたします。
