クレジットカードにおける犯罪の手口(偽造カード)について(後編)
前編で偽造カードにの仕組みを紹介しましたが、後編では手口について詳しく紹介します。
真正なクレジットカードデータ不正取得の一例ですが、以前はガソリンスタンドの外設POSつまり給油機に設置されているクレジットカードをスワイプするカードリーダー部分にスキミング装置が仕込まれていたり、飲食店レストラン、物販店に設置してあるクレジットカード情報読み取りのための端末器に仕掛けられたりしていました。夜間に忍び込んでスキミング装置を設置したり、装置の設置と取り外しを行ったりして大量のクレジットカード情報が持ち出されたりしていました。
次に、クレジットカード情報を移すための偽造カード作成用のプラスチック生カードはどのようにして犯罪者の手元に届くのでしょう。一例ですがニュースにもありますようにこの生カードは空港で発見される場合が多くあります。税関で摘発された偽造用生カードが大きく広げられたブルーシートに並べられている映像を見ることがあります。
偽造カードは、このようにして日本国内でクレジットカードの磁気ストライプ情報をコピーした情報と海外から持ちこまれた偽造用の生カードが、日本国内にある偽造カード作成工場に持ち込まれ完成します。ここで犯罪者側はコピーされた磁気カード情報がどこのクレジットカード会社発行のカード番号なのかについて検証を行わないので、会員情報と発行デザインの不一致が発生します。
偽造カードを用いた不正は、作成から不正利用まで組織化されており、この偽造カード工場で作成された偽造カードは買い子といわれる、商品を詐取する犯罪担当者の手にわたり不正使用されます。偽造カードに関する犯罪については、この買い子の逮捕を足掛かりに偽造工場の摘発、責任者の逮捕へと進み不正使用による被害が減少していくことになります。
日本国内ではICカード取引の実施拡大は広まってきており、最近ではスーパーマーケットのレジでもクレジットカード決済の場合はICチップ付きカードを利用して暗証番号を入力することも増えてきました。今後さらにICカード取引がさらに進めば、暗証番号入力が必要となること、またICチップ付きの偽造カードを作成すること自体難しいものとなっているので、偽造カードによる被害は著しく減少していくと思われますが、犯罪はいろいろと形を変えて行われますので不正対策を担当する人は偽造カードの手口を知識の一つとして知っておいていただきたいです。
